2005年3月 日本歯科大学生命歯学部 卒業
2005年4月 昭和大学歯科病院 臨床研修
2006年4月 昭和大学歯科病院 歯科矯正科 入局
日本矯正歯科学会認定医
東京矯正歯科学会
歯科では、噛み合わせの異常を「不正咬合」といい、不正があると噛む機能がうまく働かないだけでなく、体や顔のゆがみの原因になる他、性格など心理面に影響があるため、矯正治療の対象としています。
矯正治療を開始する時期は、その方の噛み合わせの状態によりますが、できるだけ早期にとりくんだほうが効率的に改善できる場合もあります。
特に永久歯が生えそろう小学生までの間に適切な治療を受けると、良い噛み合わせと歯並びを育てることができます。
不正があればできるだけ早い時期からそれを治し、将来の不正が予測できる場合はそれを抑制します。
このように早めに予防的治療や調整をして永久歯を正しい噛み合わせにすることが、「咬合誘導」です。
指しゃぶりなど、癖やその他の不正を引き起こすと考えられる原因を取り除くことで、予想される不正が起きないようにします。
永久歯に生え変わる成長期でアゴの骨がよく発達するこの時期ですので、大切な永久歯を抜かずに歯並びを整えることも可能です。 また、不正をそのまま放っておいて将来本格的な矯正治療を受けるよりも、簡単な装置でしかも治療費用もお安く治すことができます。
「歯並びが良い」、「歯並びが悪い」とよく言いますが、そんな「歯並び」にも様々な種類があります。
ここでは、歯並びの種類とその特徴についてご紹介します。
歯並びが気になる方は、ご自分の歯と比べてみましょう。
★出っ歯
上あごや上の前歯が前に飛び出している状態です。
歯だけが前へ飛び出ている場合と、上あご全体が突き出ている場合があります。
逆に、下あごが後方に引っ込んでいるような骨格性のものも見られます。
★受け口
「出っ歯」の逆で、下あごや下の歯が上の歯より前に出ている状態です。
うまく噛めないだけでなく、発音にも悪影響が出ることが多いようです。
また、上あごが後方に引っ込んでいるような骨格性のものも見られます。
★叢生(そうせい)
八重歯や乱ぐい歯のことをいいます。
八重歯は他の歯よりも犬歯が飛び出している状態、乱ぐい歯は歯並びがでこぼこしている状態です。
両方とも歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病にかかりやすいです。
★開咬
前歯が咬んでいない状態です。
口を閉じても前歯に隙間が開いたままだったり、歯が上下で噛み合わなかったりします。
空気が漏れやすいため、発音に問題が生じやすいようです。
★すきっ歯
歯と歯の間に隙間ができてしまっている状態です。
見た目も良くないだけでなく、空気が漏れることで発音に問題が生じることもあります。
★交叉咬合
上下の奥歯が横にずれてしまい、正常な噛みあわせとは反対に組み合わさっている状態です。
前歯の中央のラインがずれてしまっている場合が多いようです。
概要を説明します。
歯の型、かみ合わせ、口腔内写真、顔写真、レントゲンなど採得します。
不正咬合の種類、治療方法の提示。
矯正治療基本料金の決定、その他。
固定式矯正装置による治療を開始。
来院間隔は一ヶ月に1回。歯磨き指導もあわせておこないます。
矯正装置をはずし保定装置による後戻りの防止。
程度が良ければ来院間隔をあけていきます。
「将来的に矯正治療が必要になるのか?」 「いつから矯正を始めればいいのか?」など、お子様の歯並びが心配で困っていませんか? 矯正治療の「必要性の有無」「開始時期」「治療法」は下記の要因を診査して総合的に判断するために、患者さまによってそれぞれ異なってきます。
年齢・歯の大きさ・アゴの成長のバランス・指しゃぶりなどの悪習癖があるかどうか・反対に咬んでいる歯があるかどうか・先天的な永久歯欠損があるかどうか・先天的に小さな歯(わい小歯)があるかどうか・正しい位置に歯が生えているかどうか・永久歯が萌えるスペースがあるかどうか・虫歯の治療を行った歯があるかどうか・永久歯、乳歯の萌出状況・奥歯の咬み合わせの状態・前歯の咬み合わせの状態・上下の歯のセンターラインの位置・口元の突出感・希望の矯正装置・装置への協力性・ブラッシング技術。
このような様々な要因を診査して、矯正治療のお子様にあった適切な「必要性の有無」「治療法」「開始時期」を検討していく必要があります。
まずはお口の中を拝見し、診査した上でアドバイスさせて頂きます。
小児矯正治療とは成長にあわせ長期的に口腔内を管理し、正しい位置に永久歯を誘導したり、アゴの成長のコントロールをおこないます。 それにより将来的な歯並びの不正や虫歯を予防することが可能です。
虫歯になって早期に乳歯が抜けてしまったり、6歳臼歯(第一大臼歯)が通常の位置より前方に生えてくれば、将来の永久歯のためのスペースが不足する場合があります。
乳歯の脱落で空いたすき間を確保したり、6歳臼歯を正しい位置に動かしたり、アゴの骨や歯列を広げることで、永久歯が生えてくるためのスペースを確保します。
たとえ小さなお子様でも、歯に付いた矯正装置が気になるものです。
コンプレックスのない明るいお子様になっていただくためにも、子供にとって精神的な負担の少ない装置を作製しています。
ご希望に応じまして目立ちにくい透明なブラケットを使用することもできます。
ワイヤーの種類には形状記憶合金もあり、従来よりも痛みが少なく歯の動きもスムーズで治療期間を短縮することもできます。
部分的な矯正治療も行うことができます。
矯正治療といえば子供のイメージが強いですが、大人の方でも歯並び、噛み合わせに対する悩みは同じです。
ここでは成人の方に対する矯正治療のメリットを説明します。
20代の方は見た目を気にして矯正治療を行う方が多いです。 その歯並びの症状は様々ですが、対人から受ける自分の良い印象や、清潔感を求めて治療される方が多いです。 ダイエットに励んだり、トレーニングジムで引き締めたり、ネイルサロンへ通ったりすることで全体的なイメージを美しく改善するのと同じ感覚で矯正治療を始める方が多い年代です。実際に口元はその人のイメージを大きく変える事ができる場所なのです。
30代や40代になってからの矯正治療を始める方には、育児中の方やご自身の仕事をしながらの方が多いです。 自分自身の歯並び、噛み合わせを治したいと思っている人が多いものの、実際なかなか時間が作れないというのもこの年代の方です。 しかし、20代の頃に比べて金銭的な余裕ができるので矯正治療を始められる方がおられます。 精神的にも経済的にも安定したこの年代の方は、矯正治療を始めやすい年代だと思われます。
子育てが終わり子供が自立して、自分の新しい人生の始まりを意識するのがこの年代です。 経済的にも時間的にも余裕ができるため、お仕事や趣味で新しい交友関係の幅を広げたりと、自分の見た目や雰囲気を気にする方がいらっしゃいます。実際、年齢が進むにつれて加齢現象により、歯並び・噛み合わせの乱れが大きくなり、噛みやすさや清潔感を求めて矯正治療を始められる方がいます。歯を矯正するということは見た目の改善だけでなく、噛み合わせが正しくなるので、そのまま体の健康にも繋がるのです。
部分矯正とは気になる部分をピンポイントで歯列矯正することです。
代表的なものが「がたがた」であったり「すきっ歯」の目立つ部位での矯正です。
審美的な問題である「気になるところだけ治療したい」という方におすすめする矯正治療です。
治療方法や、治療期間、治療費には個人差や治療のゴールによって幅があります。